塩ビシート防水(絶縁工法)
今回ご紹介するのは、既存の屋上防水層を改修し、
「塩ビシート防水(絶縁工法)」で仕上げた施工事例です。
耐久性・メンテナンス性に優れた工法で、近年多くの建物で採用されています。
■ 施工前の状況
既存の防水層は経年劣化により表面の汚れやひび割れが見られ、
防水機能の低下が懸念される状態でした。
今回の改修では、既存層を撤去せずに上から新たな防水層を構築する
「絶縁工法」で対応します。
■ 1. 絶縁シート貼り

まずは下地の清掃を行い、専用の接着剤を塗布した後、
絶縁用の保護シートを丁寧に貼り付けていきます。
この層が既存防水層と新しい塩ビシートの間の“絶縁層”となり、
下地の動きや湿気の影響を防ぎます。
■ 2. ディスク盤の取付け


ディスク盤(固定金具)を取り付ける位置を墨出しし、
ドリルで穴を開けてから、専用のビスでしっかりと固定します。
このディスク盤が後に塩ビシートを機械的に固定する要となります。
■ 3. 塩ビシート貼り

塩ビシートを丁寧に転がしながら敷き込み、
ディスク盤の位置を確認しつつシワや浮きをなくして貼り進めます。
シート同士の重ね幅を正確にとることがポイントです。
■ 4. ジョイント部の溶着


シートの重ね部は、まず専用の溶剤で接着を行い、
その後、熱風機(溶着機)でチェックしていきます。
この工程によりシート同士が一体化し、
防水層としての密着性と耐久性が高まります。
■ 5. ディスク盤の誘導加熱処理


誘導加熱機を使い、塩ビシートとディスク盤を熱で溶着します。
「加熱後は必ず圧着」を行い、しっかりと一体化しているかをチェックします。
この機械固定方式により、風圧に対しても高い耐久性を確保できます。
■ 6. ジョイント部のシール処理

最後にジョイント部へ液状シール材を充填し、
仕上げの防水性をさらに高めます。
見た目にも美しく、長期にわたる防水性能を維持します。
■ 7. 完成

全体を点検・清掃し、施工完了です。
美しい仕上がりと高い防水性能で、
これから長く建物を守り続けてくれる防水層となりました。
■ 塩ビシート防水(絶縁工法)の特徴
既存防水層を撤去せずに施工できるため、工期短縮・コスト削減が可能
機械固定方式により、下地の動きや湿気の影響を受けにくい
耐候性・耐久性に優れ、メンテナンス性も良好
美しい仕上がりで、建物の景観を損ねない
施工後コメント:
屋上全面が新しいグレーの防水層で一新され、
見た目も美しく、安心してご使用いただける状態になりました。
塩ビシート防水は、学校・病院・工場・マンションなど、
幅広い用途でおすすめできる工法です。

